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始めまして!CABメンバーの今泉明子です。これから、17名のメンバーが順次、美肌のためのコラムを送らせていただきます。
まず第1回目の今回は、これからの季節の肌トラブルで最も多い乾燥について考えてみます。肌は、表面から角層、表皮、真皮に分かれていますが、肌が乾燥するというのは角層の水分量が減ることを意味しています。
一方、秋から冬になっても表皮、真皮の水分量には変化はありません。顔では角層の厚さは約20ミクロンでサランラップくらいの薄さです。
しかし、その表面は皮脂膜と呼ばれる皮脂腺から出てきた脂によってできた膜に覆われており、さらには角層はケラチンという蛋白からなる角質細胞の層状構造からできており、その角質細胞の層の間には角質細胞間脂質と呼ばれる脂が蓄積して肌を守っています。
また角質細胞にはアミノ酸などからなる天然保湿因子と呼ばれる物質も存在しています。
これらの皮脂膜、角質細胞間脂質、天然保湿因子の3つが肌の水分量、すなわち角層の水分量を保つ機能を発揮しているのです。
年齢とともに、これらの保湿因子は減少することが知られています。さらに、女性はもともと皮脂の分泌量が男性より少ないために、余計に肌が乾燥しやすいのです。
角質細胞間脂質の約半分はセラミドという脂です。このセラミドや天然保湿因子であるアミノ酸を含有した化粧品を使って、肌の乾燥にとって厳しい季節を乗り切ってください。
今泉スキンクリニック院長 今泉明子